掲載日:2013/11/27

国語の教科書


 
こんにちは、山本です。
ぐっと寒くなりましたが、みなさん体調を崩されていませんか?

我が家は数日前にクリスマスツリーを飾り、小学一年生の息子はサンタさんへの手紙をツリーの下に置いてプレゼントを心待ちにしています。
そんな彼の、国語の勉強を見ていたときに胸を打たれた物語に出会ったので、抜粋します。
 
「ずうっと、ずっと、大すきだよ」 ハンス=ウイルヘルム作 久山太市訳
 
 エルフの ことを はなします。 
 エルフは、 せかいで いちばん すばらしい 犬です。
 
 ぼくたちは、いっしょに 大きく なった。
でも、エルフのほうが、 ずっと 早く、大きくなったよ。
 ぼくは、エルフの あったかい おなかを、いつも まくらに するのが すきだった。
そして、ぼくらは、いっしょに ゆめを 見た。
 にいさんや、いもうとも、エルフの ことが 大すきだった。でも、エルフは、ぼくの 犬だったんだ。
 
 エルフと ぼくは、まい日 いっしょに あそんだ。
 エルフは、りすを おいかけるのが すきで、ママの かだんを ほりかえすのが すきだった。
 ときどき、エルフが わるさを すると、うちの かぞくは、すごく おこった。
でも、エルフを しかって いながら、みんなは、エルフの こと、大すきだった。
 すきなら すきと、いって やればよかったのに、 だれも、いって やらなかった。
いわなくっても、わかると おもって いたんだね。
 
 いつしか、ときが たって いき、ぼくのせが、ぐんぐん のびる あいだに、エルフは どんどん ふとって いった。
 エルフは、としを とって、ねて いる ことが おおくなり、さんぽを いやがるように なった。
ぼくは、とても しんぱいした。
 
 ぼくたちは、エルフを じゅういさんに つれて いった。でも、じゅういさんにも、できることは なにも なかった。
「エルフは、としを とったんだよ。」じゅういさんは、そう いった。
 まもなく、エルフは、かいだんも あがれなくなった。 でも、エルフは、ぼくの へやで ねなくちゃ いけないんだ。
 ぼくは、 エルフに やわらかい まくらを やって、ねる まえには、かならず、
「エルフ、ずうっと、大すきだよ。」って、いって やった。エルフは、きっと わかって くれたよね。
 
 ある あさ、目を さますと、エルフが、 しんで いた。
よるの あいだに しんだんだ。
 ぼくたちは、 エルフを にわに うめた。
みんな ないて、かたを だきあった。
 にいさんや いもうとも、エルフが すきだった。
でも、すきって いって やらなかった。
ぼくだって、かなしくて たまらなかったけど、いくらか きもちが らくだった。
だって、まいばん エルフに「ずうっと、大すきだよ。」って、いって やって いたからね。
 
 となりの 子が、子犬をくれると いった。もらっても、エルフは 気に しないって わかって いたけど、ぼくは、
いらないって いった。
 かわりに、ぼくが、エルフの バスケットを あげた。
ぼくより、その 子の ほうが、バスケット いるもんね。
 
 いつか、ぼくも、ほかの 犬を かうだろうし、 子ねこや きんぎょも かうだろう。
なにを かっても、まいばん、 きっと いって やるんだ。
「ずうっと、ずっと、大すきだよ」って。
                                                   光村図書出版 教科書一下 より
 
まさか息子の勉強の面倒を見ながら涙がこぼれるとは思ってもみませんでした。
一年生の子どもたちは、この物語を読んで何を感じ、どんなことを教室で話し合うのか、とても興味深いです。
一人ひとりの心に ほわん と、思いやりや慈しむ気持ちが芽生えるといいですね。
         
 



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